モンサントのケース

概要

1998年9月18日現地時間午前10時38分ごろ、ルイジアナ州ルーリングのモンサント社工場でパイプのニップルに割れ目が生じ、アンモニアガスが大気中に放出されました。1,020キログラム(2,227ポンド)のアンモニア(NH3)の放出は2時間続き、このうち大部分(936キログラム = 2,064ポンド)は最初の1時間で放出されました。この放出は水平方向の高速のジェット流を伴うもので、これが初期の雲を形成して拡大し、放出源となりました。この初期のジェット流の拡大後、プルームは風に運ばれて大気中の移動、分散の法則に従って風下に移動、拡大しました。

EnviroCompの役割

当社はモンサント側の弁護団に依頼を受け、この件を検証してNH3の雲の濃度と悪臭の影響をシミュレーションするように要請されました。このシミュレーションには Industrial Source ComplexISC3)モデルを採用しました。当社では放出シナリオの特性を計算し、この地区での気象学的データを収集しました。図1に濃度結果を示します。 ERPG の値(NH3のERPG-1値は25ppm)は放出源近くの小さなエリアのみで超過していたことを突き止めることができました。モンサントの敷地壁の外側の地域では、NH3の濃度は最低のERPG値の100分の1(またはそれ以下)でしかありませんでした。

この事件の実際の発生状況をよりよく可視化して示すため、当社では動的ラグランジュ粒子モデルを使用して放出のシミュレーションを行い、動画1に示すアニメーションを結果として作成しました。

画像

図1 画像1(低画質)